OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

国宝鎌倉・頼朝像の航空書状

あっという間に、きょうでもう5月も終わり。 国宝シリーズはここで中断して、またしばらく後に継続・再開します。 今日持ってきたのは伝頼朝像の外信便です。 第2地帯宛航空書状 TOKUYAMA→アメリカ 1968.12.5 15円時代のアメリカ宛6枚貼りというおなじみの…

国宝鎌倉・源頼朝像の日立型機械印

京都市右京区にある神護寺所蔵の源頼朝像です。 藤原隆信が描いた頼朝と「推定」されるということで、正式には「伝源頼朝像」となっています。 その消印とみほんを並べてみましたが 左上は「東淀川 43.11.2」の日立型機械印です。 日立型機械印とは、日立製…

国宝鎌倉・平治物語絵詞のエンタイア

画像のようなエンタイアを以前に買いました。 実はこれは、よくやる失敗で、間違って購入してしまった例です。 見た目はなかなかいい雰囲気なのですが、とても遅い使用なのです。 船便印刷物(50gまで) TOKYO→イギリス 1985.10.21 本来であれば、発行時…

国宝鎌倉・平治物語絵詞の消印

第4集鎌倉時代(1968.9.2発行)に入ります。 まず平治物語絵詞です。 平治物語は、後白河(ごしらかわ)院近臣の藤原信頼(のぶより)が源義朝(よしとも)とともに挙兵、政敵藤原信西(しんぜい)を滅ぼしたものの、平清盛に鎮圧されてしまう過程を描くもの…

国宝平安・普賢菩薩の船便書状

な子供の頃、切手を集めていて、確かこの普賢菩薩だけが 国宝シリーズのなかで高かったんです。 人気が出る図柄だったからでしょうね。 私も好きな切手のひとつです。 船便書状 SAKATA→アメリカ 1968.6.22

国宝平安・普賢菩薩の機械印

第3集平安時代の50円切手は、普賢菩薩です。 平安時代後期の仏画で東京国立博物館に所蔵されています。 普賢菩薩は、文殊菩薩と共に釈迦如来の脇を固める菩薩で、 法華経を唱える修行者がいると、白い象に乗ってそれを守護します。 画像はみほんと消印の…

国宝平安・片輪車蒔絵手箱の現金書留

国宝シリーズの使用例で比較的よく見るのが現金書留の使用例です。 ちょうどぴったり3完でおさまるので見栄えもGoodです。 ただ自分自身に送った現金書留というのはどうも・・・。 現金書留 東京杉並松ノ木 43.6.1 *現金書留の特殊取り扱い料金は3000円迄6…

国宝平安・片輪車蒔絵手箱の航空書状

続いて平安時代から。 片輪車文をほどこした漆塗り手箱です。螺鈿と蒔絵の技法を併用した平安時代の貴重な漆工品で、片輪車文というのは、乾燥を防ぐために牛車の車輪を川に浸すという景物を意匠化したものです。 6枚貼りの船便書状を持ってきてみました。 1…

国宝平安・信貴山絵巻ご当地のFDC

平安時代の3種を貼った初日カバーです。 信貴山縁起絵巻を所蔵している朝護孫子寺は、奈良県王寺町にあり、 初日指定局が王寺でした。なお他の2種は京都中央局が初日指定局です。 この初日カバーは、ブルンジ共和国宛の実逓カバーです。 ブルンジ共和国は、1…

国宝平安・信貴山絵巻のカタカナローラー印

第3集の平安時代に突入です。 きょうは朝護孫子寺の信貴山縁起絵巻です。日本三大絵巻と呼ばれるもののひとつですね。 ヤマガタ大山 43.6.1 昭和44年まで、仙台郵政局では管内の特定局に県名表示をカタカナにしたローラー印を 配備していました。昭和34年ま…

国宝奈良・吉祥天の速達書留

もう一通、薬師寺吉祥天のエンタイアです。 新動植物国宝図案切手1966シリーズの75円オオムラサキと一緒に貼ってあります。 75円が封書料金15円と書留料金60円の合計になっていて 吉祥天の50円が速達料金になっています。 消印は伊米ヶ崎局でD欄(局名…

国宝奈良・吉祥天の船便書状

薬師寺吉祥天像を描いた切手です。 この絵は吉祥悔過会(きちじょうけかえ)という、年の初めに宮中や諸大寺において吉祥天像を祀り、過去の罪障を悔い改めるとともに、国家繁栄や国民の幸せ、五穀豊穰などを願って行われる行事の本尊です。 薬師寺では正月1…

国宝奈良・月光菩薩の多貼りエンタイア

きのうに引き続き東大寺法華堂の月光菩薩です。 6枚貼りのエンタイアをご紹介しましょう。 1枚でもインパクトの強い切手なので、これは見たときにすごく衝撃を受けました。 封筒の四方を囲むように切手が貼ってありますが 両脇の月光菩薩が宛先の脇立ちをし…

国宝奈良・月光菩薩のエラー

奈良東大寺の法華堂にある月光菩薩です。 この像は薬師如来の脇侍(中尊の左右に控える脇立ち)で、日光菩薩と対になっています。 薬師寺金堂にある月光菩薩も有名ですね。 東大寺法華堂は改修のため、しばらく月光菩薩も見られなくなるようですから 切手の…

国宝奈良・阿修羅のエンタイア

阿修羅のエンタイアですが、適正使用はもちろん第1種便です。 たとえばこんな感じです。 第1種便 春日井 43.7.8 吉祥天と組み合わせて、第1種便簡易書留に仕立てたものは以前にご紹介しましたね。 http://blogs.yahoo.co.jp/okubo4407/10116068.html もうひ…

国宝奈良・阿修羅の欧文機械印

国宝シリーズ奈良時代(1968.2.1発行)から、奈良興福寺の阿修羅です。 私も興福寺に見に行ったことがあります。女性にも人気がある美しい像です。 京都の三十三間堂にも阿修羅がありますが、興福寺のほうがよく知られていますね。 阿修羅は帝釈天と戦って繰…

国宝飛鳥・法隆寺金堂五重塔の適正使用

国宝シリーズの50円には5つの適正使用があります。 ①船便書状 ②第2地帯宛航空印刷物 ③速達 ④簡易書留 ⑤航空書簡 です。 昨日のブログでご紹介したのが簡易書留でした。 速達は以前に百済観音とのセット貼り鉄郵印をご紹介しました。 http://blogs.yahoo.co.…

国宝飛鳥・法隆寺金堂五重塔の風景印

法隆寺金堂五重塔が50円切手も初日指定局は法隆寺局です。 まずFDCをご覧に入れましょう。 これはまず太秦の広隆寺に行って、記念スタンプを押し、ペアの弥勒菩薩を購入、貼り付けして 櫛型印と風景印を押印。それから法隆寺に移動して、記念スタンプを押し…

国宝飛鳥・百済観音の沖縄航空書状

封書15円時代は沖縄特別地帯宛の航空書状が30円でした。 そのため15円×2というパターンの沖縄宛書状をよく見かけます。 船便はがきも30円ですが、こちらのほうが少ないですね。 沖縄特別地帯宛航空書状 TOKYO→那覇 1968.8.1

国宝飛鳥・百済観音のご当地使用

法隆寺の百済観音です。これも私の好きな仏像のひとつです。 フランスのルーブル美術館に出張したこともありましたね! 初日指定局は奈良・法隆寺局で、一番左がその和文ハト印です。 (*ハト印とは初日用通信日付印のことでハトが描かれているもの) せっ…

国宝飛鳥・弥勒菩薩の外信便

この時期は15円切手を6枚貼った第2地帯宛航空書状(90円)というのを よく見かけます。 同じ切手を多貼りするとなかなか壮観です。 きっとアメリカ人にはインパクトが強いことでしょう。 第2地帯宛航空書状 NIHONMATSU→アメリカ 1968.4.4

国宝飛鳥・弥勒菩薩のご当地使用

しばらく国宝シリーズの切手をご紹介したいと思います。 第1次国宝シリーズは1967年から69年まで続けられた全7集からなるもので 人気シリーズのひとつです。 オールドファンには懐かしい切手でしょう。 まず第1集飛鳥時代(1967.11.1発行)から。広隆寺弥…

船便はがき・赤の時代

UPU規定色では、外信書状が「青」、外信はがきが「赤」と決められていました。 リクエストをいただいたので、その外信はがきを戦後の記念・公園切手分について すべて並べてみたいと思います。 赤にもさまざまな色調があるものです。 ちなみに切手は左上から…

船便書状・青の時代

万国郵便連合(UPU)は、基本料金切手は各国共通色として、書状用には「青」を使うことを 決めました。国際間の郵便のやりとりを円滑にするための取り決めです。 これをUPU規定色といいますが、このルールに基づいて1883年から1953年まで、 日本の切…

【郵趣連載・出世エンタ】愛知用水の5枚貼り書状

さて、記事連動の最後です。 赤十字思想では5枚貼りを船便書状2倍重量便にしていましたが、 その他の使用例もあります。 沖縄特別地帯宛航空書状が25円で、これの2倍重量便が5枚貼りにぴったりなのです。 切手は愛知用水通水(1961.7.7発行)です。 TOYAMA→…

【郵趣連載・出世エンタ】10円4枚貼りの第1地帯宛航空書状

赤十字思想では4枚貼りの例として、第1地帯宛航空書状をご紹介しました。 同時代の切手で、同じ使用例があるかな、と思って確認したら、けっこうありました。 きょうも、どどんとご覧にいれましょう。 ①自然公園の日制定(1959.7.21発行) SENDAI→韓国 1959.…

【郵趣連載・出世エンタ】10円3枚貼りエンタイア

赤十字思想では3枚貼りで船便書状30円に仕立てたエンタイアをお見せしました。 しかし、この時代(封書10円×船便書状30円)の10円3枚貼りにはもっと「さまざまな バラエティがあります。 GWの最後ですから、どどんとご紹介しましょう。 まずオーソドックス…

【郵趣連載・出世エンタ】南房総国定公園の8枚貼り

7枚貼りもいつか入手できそうな気がします。 1種便を速達書留で送ると、10円+25円+35円=70円になるので7枚貼りになるからです。 ただこの枚数になると封筒の大きさもある程度必要になってきますね。 手元に8枚貼りで速達書留がありましたのでお見せしましょ…

日本三景・宮島の6枚貼りカバー

赤十字思想は5枚貼りまでしか持っていませんが、 本当は6枚貼りの第3地帯宛航空はがきを入手する機会があったんです。 でもオークションで油断していたら負けてしまいました・・・。 切手は違いますが、同じ料金体系の時代に発行された日本三景・宮島(1960.…

【郵趣連載・出世エンタ】赤十字思想・後編

きのうの続きです。 4枚貼りは、国内はがき書留、沖縄宛航空印刷物2倍重量便、第1地帯宛航空書状 などがあります。 第1地帯宛航空書状 TOYAMA→韓国 1959.6.26 5枚貼りでは、船便書状2倍重量便、沖縄宛航空書状2倍重量便など。 船便書状2倍重量便 TOKYO→アメ…