OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

UPU75年小型シート・銘版リタッチ

引き続きスタンプショウの収穫品。 ちょっとマニアックですが。文字のリタッチが行われた変種の紹介です。 ものは万国郵便連合(UPU)75年の小型シート(1949.11.1発行)です。 大量に印刷しているうちに「印刷庁製造」という文字(銘版)が薄くなってきてし…

万博入場券・分室印

引き続きスタンプショウから。 1970年に開催された大阪万国博覧会の入場券に 第2次7円(1970.6.15発行)を貼って、記念押印したものを買いました。 このような記念切手関連の資料もコレクションアイテムです。 普通入場券は800円だったんですね。 万博会場…

文化人・寺田寅彦の版番号

引き続きスタンプショウの収穫品から。 寺田寅彦(1952.11.3発行)の耳紙に版番号1がついたシートを買いました。 版番号は印刷に使用した実用版の管理番号で、文化人切手のほかごく一部の切手で 見られるものです。 文化人切手では、内村、森、樋口を除く15…

岡山博・特印エンタイア

日曜日に浅草のスタンプショウに行ってきました。 出張で初日に行けなかったので収穫は今一でしたが、いくつか入手したものをご紹介しましょう。 まずは、地方博覧会・岡山(1949.3.20発行)のエンタイアです。 この切手の適正使用は船便はがき(10円)です…

切手趣味週間・市川蝦蔵

1956.11.1発売は東洲斎写楽のえび蔵でした。 ビードロを吹く娘と並んで、これも日本の記念切手を代表する人気の1枚です。 550万枚発行されましたが、瞬く間に売れきれたようです。 エンタイアは機械印で消印されたものを持ってきました。 船便印刷物 名古屋…

切手趣味週間・ビードロを吹く娘

1955年からは切手趣味週間切手の発行が定例化され、しかも毎年「良い切手」を出すことが 決定されました。 そこでトップバッターとして登場したのが、喜多川歌麿の「ビードロを吹く娘」(1955.11.1発行)です。 これは日本最初の大型4色刷りグラビア切手であ…

切手趣味週間・法隆寺壁画ペーン

1951年から1953年までのブランクを経て 久しぶりに切手趣味週間が発行されました(1954.11.20発行)。 ただしかなり安直なもので、同じ日に発売になった第2次動植物国宝のペーンの 標語をかえただけのものです。 「切手に学ぶ世界の知識」「郵便は世界を結ぶ…

切手趣味週間・平等院鳳凰堂SS

1950年の切手趣味週間は、発行されたような、されないような微妙な感じです。 切手カタログには該当する切手は掲載されていません。 ただし、郵政省が「切手趣味週間に華をそえる」と言って発行したものがあります。 それは動植物国宝シリーズ(普通切手)の…

切手趣味週間・月に雁

第3回は1949.11.1に発行された切手趣味週間です。 題材は前回の見返り美人と同じ旧・松方コレクションから、広重の月に雁が選ばれました。 この年は従来の切手趣味週間を拡大して、郵便週間としてさまざまな行事が行われました。 見返り美人が早々に完売した…

国定公園の鉄郵印・大尾

最後に20円時代をご覧に入れましょう。 これもとびとびです・・・。 比婆道後帝釈(1972.3.24発行)姫路広島間 栗駒(1972.6.20発行)岡山米子間 剣山(1973.2.20発行)八代都城間 東京長岡間 明治の森高尾(1973.3.12発行)函館旭川間 鈴鹿(1973.5.25発行…

国定公園の鉄郵印・続々

国定公園が15円時代に入ってからの鉄郵印をご紹介しましょう。 これも未収のものがあってとびとびですが・・・。 祖母傾(1967.12.20発行)旭川網走間 八ヶ岳中信高原(1968.3.21発行)鳥栖長崎間 東京仙台間 飛騨木曽川(1968.7.20発行)岐阜富山間:ご当地…

北陸トンネルの発売前日鉄郵

昨日コメントに書いていただいた、一時期流行したという 発売日前日の消印を押したエンタイアをご紹介しましょう。 切手は北陸トンネル開通(1962.6.10発売)です。 トンネルは敦賀=今庄間13.87kmを結ぶもので、初日適応局は敦賀でした。 鉄郵印でご…

国定公園の鉄郵印・続

鉄郵印が好評だったので、続けてご紹介します。 ただ、とびとびで鉄郵印を持っていないものもありました・・・。 左上から順番に 琵琶湖(1961.4.25発行)・・・東京門司間 大沼(1961.9.15発行)・・・東京長岡間 北長門海岸(1962.2.15発行)・・・鳥取岡…

国定公園の鉄郵印

1958年から1973年まで続いたシリーズに国定公園シリーズがあります。 私の好きなシリーズのひとつですが 来年展覧会に出品したいと思い、準備を始めました。 佐渡弥彦(1958.8.20発行)2種 秋吉台(1959.3.16発行)2種 耶馬日田英彦山(1959.9.25発行)2…

観光地百選・箱根の船便書状

同じく記念・特殊切手研究会の場で交換したエンタイアを。 観光地百選シリーズから、箱根温泉の24円(1951.5.25発行)を適正使用した船便書状です。 外信書状には基本的に欧文印が使用されますが、1952年までは欧文櫛型印が使用され それ以降(一時期は重な…

司法保護記念日の早い特印★

日曜日には私も所属する記念・特殊切手研究会がありました。 そこで切手の交換で欲しいエンタイアを譲ってもらったのでご紹介します。 司法保護記念日(1947.9.13発行)のエンタイアなのですが、 司法保護運動とは、刑期を終えて刑務所などを出所した人々の…

文楽3完貼り航空書状

さて古典芸能の最後は第3集の文楽(1972.3.1発売)です。 (最初に第4集の能はご紹介しました) 「熊谷陣屋」「野崎村」「阿波の鳴戸」の3種が発行されました。 この切手はずいぶん売れ行きがよかったようです。特に50円の阿波の鳴戸は ドライ・オフセット…

雅楽3完貼り航空書状

古典芸能第2集は雅楽です(1971.4.1発行)。 取り上げられた図柄は、ヘビをみつけて喜ぶさまを表した走物と呼ばれる舞のひとつである 「還城楽(げんじょうらく)」 子供の舞う童舞の代表的なものである 「胡蝶」 天皇即位の際に踊る武舞のひとつである 「…

歌舞伎3完貼り現金書留

古典芸能シリーズをもう少し続けることにしました。 古典芸能シリーズは1970年から72年までに4回それぞれ3種発行されました。 第1集は歌舞伎(1970.7.10発行)です。 本当は万国博覧会に間に合わせて外国人に日本の無形文化を紹介したかったようですが 万国…

能3完貼り速達書状

完貼りの最後に封書20円時代から、古典芸能シリーズ第4集の能(1972.9.20発行)を 取り上げましょう。 古典芸能シリーズはすべて封書額面2種と外信書状額面1種の合計3種で成り立っています。 20円、20円、50円で合計90円になる料金を探せばいいわけですが …

【郵趣連載・完貼り】国際観光年

せっかくですから50円が速達として使用されている完貼りもご紹介しましょう。 国際観光年(1967.10.2発行)の2種完です。 国連がこの年を国際観光年とする決議をしたことを受けて発行されたもので 外信用の50円切手には横山大観の「霊峰不二」が取り上げられ…

【郵趣連載・完貼り】ユニバーシアード東京大会

封書15円時代の国内書状15円と外信書状50円の完貼りを取り上げます。 15円時代の50円料金は、国内では速達料金と簡易書留料金に該当していました。 そのため第1種便速達や第1種便簡易書留という形で完貼りがみられます。 数は圧倒的に速達が多いように思いま…

【郵趣連載・完貼り】議会開設70年

国内封書料金とはがき料金の2種発行では、ちょうど船便印刷物にあてはまるものが あります。たとえば議会開設70年(1960.12.24発行)の場合、2種完貼りにすると 船便印刷物の2倍重量便になります。 1961.10.1から船便書状は15円に値上げされますが、その前…

8回国体の商品見本★

きのうの7回国体に続いて8回国体(1953.10.22発行)も行きましょう。 基本的に2種連刷のペア使用ということでは同じですが、船便印刷物からひとひねり効かせて 商品見本便を持ってきました。50gまで10円です。 なかなか貫禄があるエンタイアだと思います。…

7回国体の船便印刷物・欧文櫛型印★

きょうは珍しく2回更新してみます。 連刷の完貼りということで第7回国体(1952.10.18発行)を持ってきました。 縦ペアを貼った外信便ですが、これもまた美しいエンタイアです。 1952年年末で使用が中止された欧文櫛型印で消印されているところがまたいい! …

UPU75年のUPU封筒使用・完貼り★

UPU75年(1949.10.10発行)では、2円、8円、14円、24円という4種の切手が 発行されました。 それぞれ国内はがき、国内書状、外信はがき、外信書状の料金で、 このようなバラエティで発行されることは郵便創始75年やアジア競技大会など ときどきあります。 さ…

赤十字共同募金の2完貼り・船便はがき★★

同じ額面の切手が2種発行された赤十字共同募金(1948.10.1)を取り上げましょう。 募金者に「赤い羽根」が渡されるようになった最初の募金運動です。 この切手は封書5円時代で期間が短い上に寄付金つきでしたので 単純な第1種便でもきれいなもので2種とも揃…