OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

UPU加入75年の機械印

最後にUPU加入75年の機械印です。 1952年ですからとび色機械印の時期ですね。 10円額面の機械印は少ないので、揃えようとすると相当骨が折れます。 左上RCが残念ですが、なかなか差し替えるチャンスがありません。 5円 姫路 27.10.19 10円 三島 27.4.11 明日…

UPU加入75年の欧文櫛型印

UPU加入75年が発行された1952年は欧文櫛型印が使用された最後の年です。 同時並行で欧文三日月印も使用されるようになりますが、 やはり欧文櫛型印の使用例をきっちり押さえておきたいところです。 1951年末から使用局が大幅に増加していますから、できれば…

UPU加入75年の変色

画像3つ並べてみました。 一番左が正常品。真ん中は画像だと薄く見えるかもしれませんが 現物は赤みがなく青が強く感じます。 これは赤みが飛んでしまった変色でしょうか? もしかしたら色調のバラエティかと思い、未使用シートを機会があれば眺めていると…

UPU加入75年の定常変種

UPU75年のエンタイアをもう一枚。 10円1枚貼りの船便印刷物です。 船便印刷物 神奈川→アメリカ 27.4.30 実はここに貼ってある切手は定常変種です。未使用をあわせてご紹介します。 「10」の下に汚れ――と名づけました。 一部のシートのPos.19にあるもので、ち…

UPU加入75年の書留

UPU加入75年(1952.2.19発行)をもう少し続けましょう。 きょうは5円と10円とをセットで使用したエンタイアです。 はがき5円、封書10円時代の記念切手はセット貼りで料金がぴったりと合った エンタイアを集めるようにしています。 画像は10円4枚と5円1枚の合…

UPU加入75年の欧文特印

きのうUPU加入75年の特印を押印したエンタイアをご紹介したので きょうは欧文特印のエンタイアをご紹介しましょう。 記念切手の発行にあわせて特殊通信日付印が用意されますが、一部の切手では さらに外信便使用のための欧文印を用意しています。 この特印は…

UPU加入75年のヘリコプター便

1952.2.19にUPU加入75年の記念切手が発売されています。 日本が万国郵便連合に加入して75周年にあたることを記念したものですが、 この記念行事として、試験的にヘリコプターによる郵便が行われました。 当初2.19に行われる予定で行けつけていましたが、当日…

電気通信展の適正使用★★

1949.5.11-19に日本橋・三越で開催された伸びゆく電気通信展で、日本橋局と 麻布局で限定発売されました。 料金はこれまた中途半端な20円というもので、強いて言えば速達料金相当という ことになります。 そこで画像のエンタイアですが、はがきに貼って速達…

犬山博の発売局・岐阜ローラー★

1949.4.1-5.31まで愛知県犬山町遊園地で「こども博覧会」が開催され、 小型シートが犬山、名古屋中央、岐阜、麻布各局で限定発売されました。 発売日が開催が半分以上過ぎた5.5であったことなど、まったくわけがわからない 記念切手で、しかも封書8円はがき…

長野平和博の比較FDC

1949.4.1-5.31まで、戦後初めての善光寺のご開帳にあわせて長野平和博覧会が 開催され、記念切手が長野局と麻布局で限定発売されました。 切手は外信用の穂高岳16円を刷り色を変えて発行するという安直な対応をしました。 配給された20万枚の切手の売れ行き…

松山・高松博の岡山使用

地方で開かれた3つの博覧会とその会場内臨時局で発売された切手を ご紹介しましたが、私がひとつ疑問に思っていることがあります。 それは、たとえば岡山博の会場内では、松山博や高松博の切手は発売しなかったのか? ということです。 まったく同時期に開…

高松博の高松ローラー

もうひとつ同時期に開催していたのが、高松博です。 1949.3.20-5.20まで、中央公園と栗林公園を会場に、観光高松大博覧会が 開催され、記念切手が高松局と麻布局で限定発売されました。 告示された刷り色は「蘇芳色」という暗い赤紫色でした。 画像は、少々…

松山博の松山青色ローラー印★★

岡山博と同じ1949.3.20-5.20までの期間には、松山市の市制60周年を記念して 「産業復興松山大博覧会」が、城北練兵場跡地、梅津寺、道後公園で開催されていました。 岡山博の「紅色」に対して、松山博は「緋色」という刷り色の微妙に違う切手を 松山と麻布…

岡山博の岡山櫛型印

1949.3.20から5.20まで、岡山産業文化大博覧会が開催されました。 会場は津島の旧兵舎、後楽園、石山、市公会堂の4箇所で、期間中約61万人の参加者を得たようです。 松山と高松でも同時に展覧会が開催されたたため、いずれも瀬戸内地区であるという理由から …

日本貿易博覧会の小型シート・横浜中★

1949.3.15-6.15まで横浜で開催された日本貿易博覧会でも、 会場内臨時局限定販売の小型シートがありました。 目打ちありで全国発売された切手の目打ちをなしにして20面シートにしたものです。 この展覧会では、神奈川局が神奈川会場に、横浜中局が野毛山局…

別府観光の発売局・麻布カバー

この切手から麻布局でも同時に窓口発売されるようになりました。 こちらも押さえておく必要があります。 でも、ご当地に比べるとなにかありがたみがないですよね。 船便印刷物 麻布→アメリカ 25.5.17

別府観光の別府櫛型印

別府観光の別府消し、今度は櫛型印です。 私が所有しているのは2つ。 ①右書き・C欄大分県 船便印刷物 25.3.13 ②左書き・戦後型 船便印刷物 25.12.29 これ以外にZ型もありそうなのですが見たことがありません。 左書き・C欄大分県や右書き・戦後型もありませ…

別府観光の別府機械印★★

1949.3.10発行の別府観光は別府と麻布で限定発売された切手です。 切手の原画制作費を別府が負担するということで実現した観光振興のための切手で その後同じシリーズが展開していく予定でしたが、実現せず 観光地百選シリーズに変わっていきます。 さて、そ…

金沢・高岡展の高岡FDC

切手趣味週間に呼応する形で、「明るい逓信文化展」が 1948.12.3-5に金沢で、10-12に高岡で開催され、小型シートが発行されました。 切手趣味週間の図案となった菱川師宣の見返り美人をそのままシートにおさめたので 人気を博したようです。 画像は高岡展…

四国展の松山速達書状★

四国切手展(1948.11.2発売)は四国5箇所を巡回して開催されました。 まず松山が11.2-4、その後高知が5-7、高松が13-15、徳島が26-28、宇和島が12.4-5 と開催されそれぞれ小型印が使われ、各局で限定発売されています。 宇和島は当初から予定されていた…

長野逓信文化展のちらしと黒色特印

さらにローカル切手展と連動した記念切手発売が続きます。 1948.10.15-20まで長野市城山公民館にて、「われらの逓信文化展覧会(NAPEX)」が 開催され、長野局限定で小型シートが発売されました。 画像の上は、会場で配布されたと思われるパンフレットです。…

熊本逓信展の熊本速達書状★

1948.9.20-26まで、熊本日日新聞社で「熊本明るい逓信展」が開催されました。 展覧会開催の10日前に発行された3円80銭と1円50銭切手を組み合わせた 小型シートが発行され、熊本局で限定発売されました。 ただし「戦後の郵政資料」を眺めていたら、次のよう…

青森展の速達書状

続いて青森局で限定発売された青森展(1948.5.20発売)です。 1948.5.20-27まで、青森郵便局、東奥日報社、青森郵灯会の共催により 切手展の部分は日本赤十字社青森支部で、それ以外は緑会館で新聞展覧会と 組み合わせて行われました。 東京切手展と同型式の…

東京明るい逓信展の書留書状

これまで告示もなしに会場内臨時出張所で限定発売してきたわけですが この後の切手には大きな変化があります。 それは①発売告示が出されたこと、そして②1950年9月4日には一斉に全国発売されたこと、 です。「郵趣」の連載では、ここからの14種を取り上げまし…

三島展の加刷タイプ

三島展の加刷にいろいろとコメントをいただきましたので、 直接限定発売とは関係ありませんが、急遽追加でご紹介します。 ニセ加刷があるかどうかはよくわかりませんが、 加刷印刷した版が複数あることは確かなようで、もしかするとそれが ニセ加刷と考えら…

北斎百年祭のニセ加刷★

次の限定発売は北斎百年祭(1948.4.18発行)です。 4.1-30まで、上野の国立博物館において、葛飾北斎の死去百年を記念した 浮世絵展が開催されました。 これは切手展ではないのですが、なぜか小型シートが発行されました。 大量に売れ残った切手趣味週間の…

三島展のパンフレット★

名古屋展の会場で売れ残った小型シートは 1948.4.3-9に開催された三島切手展小型シートに再利用されました。 地元の印刷会社で加刷したものをつくったのです。 画像はその切手展のパンフレットに加刷したシートを貼り 小型印と風景印を押したものです。 こ…

名古屋展の速達書状

昨日紹介した大阪展は、もともと名古屋展のために作られた図案でした。 愛知県は金魚の生産が多いことから、普通切手の5円金魚を組み合わせて 小型シートにしたのです。 ところが大阪がこちらにも小型シートを発行して欲しいと要望して しかもそれが名古屋展…

大阪展の船便書状

東京切手展の展覧会としての成功を受けて、地方で巡回展を行うことになりました。 まずは京都です。 1947.8.19-24まで京都市四条高倉の大丸百貨店で、京都切手展が開催され 清水寺の2円を組み合わせた小型シートが発行されました。 発売は会場内の臨時出張…

郵便創始75年の小型シートの印刷ズレ★

7月になりました。月初はいつものように、雑誌『郵趣』に私が連載している記事に 関連したブログを書きます。 戦後記念エンタイア収集「『限定発売局』使用のエンタイア」というのが記事タイトルです。 初期の戦後記念切手では、小さな展覧会などの開催にあ…