OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

【郵趣連載・出世エンタ】10円3枚貼りエンタイア

赤十字思想では3枚貼りで船便書状30円に仕立てたエンタイアをお見せしました。
しかし、この時代(封書10円×船便書状30円)の10円3枚貼りにはもっと「さまざまな
バラエティがあります。
GWの最後ですから、どどんとご紹介しましょう。
 
まずオーソドックスなところで第1種便の3倍重量便です。
2倍重量便は多々ありますが、3倍となるとけっこう少なくなります。
アジア文化会議(1959.3.27発行)の例です。
 
第1種便3倍重量便 愛知小坂井 34.3.31
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続いては、速達はがきです。
はがきの料金はこの時代5円で、速達料金が25円ですから、私製はがきに30円貼ると
ちょうどぴったりになります。
議会開設70年(1960.12.24発行)の例です。
 
第2種便速達 瀬戸 36.1.17
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少々珍しいところから。
沖縄特別地帯宛の船便書状(これは国内と同料金)の3倍重量便です。
日本標準時制定75年(1961.7.12発行)の使用例で。
 
沖縄特別地帯宛船便書状 KOBEPORT→那覇 1961.7.12
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最後に、第2地帯宛航空印刷物です。
皇太子ご成婚(1959.4.10発行)を持ってきました。きちんと「印刷物」と表記してあるところがいいですね。
 
第2地帯宛航空印刷物 SETAGAYA→アメリカ 1959.6.10
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1枚づつ枚数を増やして出世させていくだけでなく、同じ枚数でバラエティを増やすという
楽しみ方もあるのです。