OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

図入り年賀①波と舞鶴

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新年あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。

さて毎月月初は雑誌『郵趣』に連載している記事との連動で特集を
組んでいますが、今月は新年特別号でお休みですので
正月にふさわしく、図入り年賀印の特集を10日間お届けしたいと思います。
図入り年賀印は戦前の昭和11年から13年と、戦後の昭和25年から31年に
使われたとても人気がある年賀印です。

第1回の今日は昭和11年の図入り年賀印「波と舞鶴」です。
画像は日本初の年賀切手「富士山」を貼り、昭和11年1月1日の消印を押した
年賀状です。
もともと新年にあいさつを書状で行う習慣は、平安時代の貴族に始まったもので
明治20年代に一般庶民にも広がったと言われています。
明治32年には、年賀郵便の特別取り扱いがはじまり、一定期間に差し出された
年賀状には1月1日の消印を押して届けらるようになりました。

年賀郵便は郵政にとっては大切な収入源ですから、このような図入り年賀の企画も
年賀状の習慣拡大を意図して行われたのでしょう。

本当は記念切手コレクターとしては、この図入り年賀印を記念切手に押印したものを
お見せしたいところなのですが、第1回に限り、手持ちにはありません。
可能性がありそうなのは、前年に発行された「満州国皇帝来訪」なのですが
いずれ機会があれば手に入れたいと思います。