OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

札幌切手展の前日と翌日

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1947年11月27日に発売された札幌切手展の話です。
1947年に全国をまわった「郵便切手を知る展覧会」の一環で札幌で開催されたことを
記念して発行されたものです。
5.5-22 東京・日本橋→「東京切手展」発行
8.19-24 京都→「京都切手展」発行
9.29-10.5 広島→記念切手発行なし・小型印のみ
11.1-10 福岡→記念切手発行なし・小型印のみ
11.27-12.3 札幌
というような開催で、なかには記念切手が出ていないものもあります。
ついでながらこの3つの記念切手には発行の告示がされていません。札幌展など、みほん字入りも
つくられていません。特殊切手帳という扱いだったようで、外国の切手カタログでは取り扱いに
苦慮したようです。
では本題に。
画像1は11.28ですから開催2日目の小型印が押されたエンタイアです。
初日でないところに魅力を感じて買ったのですが、
実は札幌展会場に送られた4万枚のうち3.5万枚が青函連絡船で輸送中に紛失して、会場では
初日にわずかな枚数しか発売されなかったのです。
急遽別便で送ったものが翌日から販売されたので、このようなエンタイアが必然的に生まれる
わけです。
画像2は逆に発売前日のTOKYOの欧文印が押されたイタリア宛の国際便です。
東京の日本郵便切手会では11月26日から販売したため、このようなエンタイアが必然的に
生まれるのです。
この2点をリーフに並べると絵になりますよね。