OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

文化人切手・坪内の版番号

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文化人切手には、速刷機で刷られたものと、輪転機で刷られたものとが
あります。
内村・樋口・森の3種は輪転機、それ以外は速札機で刷られていますが
なぜか坪内だけは両方使われていて、それぞれ6種の実用版が使われました。
輪転機の場合、版番号(実用版管理番号)は離れたところに打たれるため
シートの耳紙に見えることはありません。
坪内の版番号は即刷機のぶんだけ、1-6が存在します。
ちなみに輪転機で刷られたものか速刷機で刷られたものかを判別することは
できません。
1枚の実用版は4面シートで構成されていて、印刷後裁断されます。
4面のうち、1枚は左側に版番号が、1枚は右側に版番号が現れ、残りの2枚は
版番号は見えません。
さてそこで画像の解説ですが、左側に版番号「4」が見える切手を2種並べました。
左の切手は4がトンボ(裁断の目安とする十字の印)の上にありますが、
右の切手では4がトンボの下にありますよね。
ひとつの実用版で左側に版番号が出てくるのは1枚だけですから、このような
バラエティが存在するのは極めて不思議です。
これは何を意味しているのでしょう?私の印刷知識ではうまく解釈ができません。