OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

文化人切手・野口の版番号

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文化人切手のうち、内村・樋口・森を除く15種には
耳紙に「版番号」(実用版管理番号)が見えるシートがあります。
大量発行された文化人切手はそれだけ多くの実用版をつくって印刷していたのでしょう。
たとえば野口の場合、1-22まで版番号はあるとされていますが
そのうち1-5、10、22は見つかっていません。
1-5はもしかしたら存在しないのではないか?と私は思っています。
実用版に何らかの問題があって、使われなかったり、極めて少数しか使われなかった
可能性もありますし、1-5は耳紙には見えないようなところに打っていたのかもしれませんね。
さて、画像は野口版番号のいくつかを並べたリーフで、昨年のJAPEX(全国切手展)で
私も所属する記念・特殊切手研究会として特別展示したときに使用したものです。
記載にあるように17-22は「タイプⅡ」と呼ばれる別の特徴を持った版で印刷されています。
全体に顔が日焼けしたように見え、数字の8の中に右上がりの線が3本あるのが
タイプⅡです。カタログ価はタイプⅠが1200円で、タイプⅡが15000円。
ずいぶん差がありますが、タイプⅡはそれほど希少ではありません。
まったく実態と乖離した価格がついています。
画像にあるタイプⅡのシートだったら15000円×20=30万円!?
ぜーんぜんそんな値段ではありませんでした。