OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

見返り美人の特印

私の今年の収集テーマは「特印」です。
記念切手が発行されるたびに特印が作られて使用されるのですが
その切手にもっともふさわしい通信日付印であるにもかかわらず
郵趣の世界では相当低く評価されています。
記念切手らしい収集を考えるために、特印が再評価される道を探したいと思っているのです。
 
ところで画像の見返り美人は子供の頃に切手集めをやった経験がある人なら
たぶん誰でも知っている切手ですよね!
もともと学生・生徒に切手集めを薦めるために行われた切手趣味週間という運動にちなんで
発行されたもので、インパクトがあるように大型印紙用印刷機を使って
このような大型切手を印刷したのです。
作者は菱川師宣で、見返り美人は肉筆の浮世絵です。
発行枚数が150万枚で少ないこともあり、あっという間に売り切れたそうです。
郵便に使うと途中で剥ぎ取られてしまうという事件が多かったという記録もあります。
 
5面シートという小型シートのような構成でしたので、シートで購入した人も多かったのでしょう。
また当時の逓信省では、普及啓蒙のため3つ折のタトウを無料配布していました。
そのタトウに切手を貼り、特印を押してもらって大切に持っていた人も多かったようです。
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