OKUBO STAMP MUSEUM

戦後の記念切手コレクションを紹介するブログです

うなぎの関係者郵便★

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郵趣』10月号の記事「封筒や宛先にこだわる記念切手らしいエンタイア」に
連動して何本かアップします。
きょうご紹介するのは、魚介シリーズ・うなぎのエンタイアです。
これは私にとってコレクションの仕方の転機となったものです。

まず画像を見てください。一見ふつうの第1種便です。
実際、数百円で購入したもので、とくに希少なものでも何でもありません。
しかし、まず消印が「愛知・一色」です。
この切手の初日指定局は浜松ですが、一色もまたうなぎの代表的産地で
養殖うなぎでは現在もっとも多い生産量になっているところです。
差出人の西三河養殖漁業協同組合は、後に一色うなぎ漁業協同組合と名を変える
うなぎの生産者で、受取人の岡山淡水魚介はうなぎの卸業者です。
商用で送った郵便だと思いますが、この切手にこれほどふさわしい使用例はないと
思うのです。
それぞれの記念切手には、その切手にあった使われ方がある。
そう思い至ったのです。

私は記念切手を専門に収集していますが、
はじめは、未使用・みほん・消印バラエティ・FDC・エンタ1つをリーフに発行順に
整理していくという収集をしていました。
しかしこのエンタの入手をきっかけに、記念切手には普通切手とは違う、記念らしい
収集の仕方があるのでは?と考え始めるようになりました。

記念切手には発行の背景がそれぞれにありますから、消印、差出人、封筒・はがきの
マリアージュが楽しめるはずです。
記念切手には、普通切手にはない、特印というものがあるので、これをもっと楽しみたい。
一度に何種も発行される記念切手では、その切手の組合せでできる多様な使用例が
展開できるはず。
大型の切手だから多貼りのエンタには華がある・・・など、新しいアプローチに
挑戦してみようと思いはじめました。